2009年11月25日

<流星夜話>後話・・

夜イカロスまつりで、第2週目に上演された<流星夜話>のこと・・
作・演出の二ノ宮修生語る・・


老夫婦のくだりに感動した、との感想が多くて嬉しかったのだけれど、実を言えばあの老夫婦の件に感動した後、九十九神たちの姿にむせび泣く、そんな形がまあ、理想形だったので、各方面からの批評にアリャリャ、アイタタな気分なのです。とまあ、これは役者のせいではなく、この期間ならこれで間に合うはずだ、との私の読みが2割ほど甘かったという駆け出し演出家(にわか演出家とはあえて言うまい)の責任に尽きるのであります。
とはいえ、それほどの失敗作なら前記の評価もあり得なかった訳で、いわば老夫婦と九十九神との対置は表裏一体の関係にあるのだから、あながち後悔するような出来ではなかったのだろうとは思えるのです。
それより何よりも、今回「イカロスまつり」をやろうとした意図、それは私的には大衆演劇で言うところの座長大会みたいなことだったのだけれど、今から思い返せば蛮勇を奮ったとしか言えない着想が実現し得た、そのことにこそを祝着至極に感じます。

特にこの危機的状況を必死に支えようとしてくれた「劇団海里」、あなた方と一つの仕事を成し遂げたかった。
志向性の違いから言って、こんなことでもなければ共同作業は有り得なかったと思っていただけに本当に楽しい出会いになりました。

で。
10年近く温めてきた<百鬼夜行>の物語、やっぱりこんな機会に恵まれなければ産み落とされなかったのでしょうね。お手盛りのメンバーじゃ<百鬼>にならない。あんな奴もこんな奴もおるんや。
・・何だか一つの状況から生じた必然だったように思えるんですよ。
最後に。
私は観客としても全作品に立ち会いましたが、いやあ、こんなの普通のホールじゃ絶対観られない。制約の強い小空間なればこそ、何とかしてそれを面白く生かそうとした、数多の工夫、それこそが創造の原点なのだと再確認しました。
既成概念にとらわれた完成品なぞクソクラエてなもんですな。

では、来年のvol.1に向けて決起しようじゃないですか、諸兄!
posted by 森の人 at 10:59| Comment(0) | 感想

2009年04月12日

レビューを書こう!というわけで・・

晴れイカロスで行われた公演について、レビュー(感想、評価)を書いてみたらどうだろうか・・の声に乗って、寺岡東子が書き込ませていただきます。

アクトブーケ 4thステージ 「レア メニュー」
4月11日(土)夜7時開演
1000円

この公演に先駆けるように、3月28日の朝日新聞文化欄に「即興劇 ニワカに注目 観客巻き込みゲーム感覚」の記事が出ており、
インプロ公演がどんなものか、いくらかの情報を得ていきました。

・・・インプロはインプロビゼーション(即興)に由来し、欧米では見せ物として盛んだが、日本ではゲームを通じてコミュニケーション力や表現力をつけようと、大学演劇科のほか一般向けのワークショップや企業研修で用いられる。・・・・・台本のある芝居はテーマやメッセージを、奥深く伝えられるが、インプロは予期せぬゴールに向かう面白さがあり、チームワークが育つ・・・記事より。

6時半すぎにイカロスへ。
可愛らしい受付の人。
彼女が手作りしたという、とても美味しそうな(後で食べたら、本当に美味しかった!ちゃんと、仕事で作ってる人だそうです)可愛いラッピングのクッキーのセットをいただきプレゼント、和む気分で中へ。

すでに出演者は舞台上で、フリートークしていました。お客さんと繋がってリラックスムードを作ろうとしているよう。
私以外は何度か観たことのある人か、出演者の友人のようで、挨拶を交わしていました。
この自然そうな時間が、時々苦しく感じるのは、私が初めてだから・・・?

公演は、MCと呼ばれるナビゲーターがしりとりのようなゲームや、伝言ゲームのようなものを紹介しながら、観客も巻き込んで進めていきました。
今回はインプロってこういうものですよーというプレゼンのようです。
面白かったのは、観客から与えられた人物像を演じるところ。
瞬間湯沸かし器のような人、ゾウリムシのような人、トンボのような人がやりとりをする中での、トンボのような人がそろそろと登場し「わたし・・・まだ乾いてないねん。出てきたばかりなの。」(本当にトンボっぽい人でした)

即興劇の中で、「台詞だけ隣の人が言う」という混乱する離れワザもやっていました。

疑問に思ったのは、皆さんが優しげな人だということ。即興で出てくるものが、いい人の領域におさまってしまう。ちょっと勝手そうなことをする人もいたが、はみださない。表面的な部分しか見えないというか。
みんなが仲良しに見えたのは、残念でした。
「予期せぬゴール」までは、なかなか・・・でも、まだ4回目のステージ、これからですね。もっと、葛藤や対立や混乱があるといいなぁ。

出演者は頭と体をたくさん同時に使うので、充実感があるだろうと思いました。
面白くしよう、楽しもうと頑張っているのを感じましたし、笑える要素も幾つかあって、観客も楽しんでいた様子でした。

コミュニケーション力や表現力って、何だろう・・と考えながら帰りました。













posted by 森の人 at 21:55| 感想